新型コロナウイルス関連研究 2020/05/09-05/15のまとめ

COVID-10医学関連

新型コロナウイルス関連研究(2020/05/09-05/15)をNature medicineの記事を元にまとめてみました!

今週のハイライトは、HIV治療薬とINF-βの4剤併用での治験結果かと思います。

個人的には、新型コロナウイルスと川崎病との関連が気になっています。

診断キット

  • Quidel社の新型コロナウイルス抗原検出キットをFDAが緊急承認。鼻腔拭い液サンプルから15分で検出可能。
  • Sherlock Biosciences社のCRISPRを用いた新型コロナウイルス診断キットについても緊急承認。こちらは1時間での判定が可能 (おそらく性能はこちらのほうが上)

臨床治験

  • HIVウイルスのプロテアーゼ阻害薬のlopinavir-ritonavirと標準療法との比較をしたRCTにおいて、lopinavir-ritonavirはウイルス量や臨床経過などにおいて優位性を示せず
  • lopinavir–ritonavir, IFN-β そしてグアノシンアナログの ribavirin の4剤併用療法と、lopinavir–ritonavirの2剤併用療法を比較した第2相RCTウイルスの減少にかかる日数が、2剤併用の場合には12日かかる一方で、4剤併用では7日と短縮。症状の回復と入院日数を短縮する効果も。

そのほかの治療薬の治験状況についてはこちらから!

臨床研究

  • 新型コロナウイルスが胎盤にも感染しうることが判明。新型コロナウイルスによる胎盤での炎症が子癇(妊娠高血圧症候群など)を引き起こしうるのではないかと筆者らは推定
  • 新型コロナウイルスに感染したがん患者の後ろ向き研究。手術や抗がん剤治療は関連がないが、免疫チェックポイント阻害薬が新型コロナウイルスの深刻化のリスクになる可能性。

疫学・公衆衛生

  • イタリアの病院において、川崎病らしき症状が10人の小児で発覚。新型コロナウイルスの感染者の0.1%以下でしか観察されていないものの、全体的には従来の30倍の確立で川崎病が発覚 (もともとがとてもめずらしい病気なので)。
  • 同様に川崎病に関する報告。パリの病院において、わずか11日で17人の子供が川崎病と診断。通常では、14日で1人程度。
  • フランスにおける、新型コロナウイルスに関するモデルによる疫学研究。感染者のうち、3.6%の患者が入院し、全体の死亡率は0.7%と推定。また、280万人(フランス人口の4.4%)が5月11日までに感染していると推定。抗体を用いた疫学研究においても、おおよそ5%が感染したとの推定。

参考(引用文献)

COVID-19 Research in Brief: 9 May to 15 May, 2020
All the research you need to know to keep on top of how science is responding to the COVID-19 pandemic

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