朝のチョコレートが時差ボケに効果的!?

chocolate生命科学関連

時差ボケ辛いですよね。。。

そんな時差ボケを含む体内時計のズレに対して、チョコレートが効果的かもしれないという論文が発表されました。

面白いことに、「朝」のチョコレートは体内時計を整えるのに効果的ですが、「昼」のチョコレートは悪影響を及ぼすようです。

ただ、現実的にはチョコレートで時差ボケの解消は少しむずかしいかもしれません。。。(理由は後ほど)

体内時計が狂うと、病気の原因となる

体内時計と実世界の時計が一致しないと、いわゆるメタボリックシンドロームやがん、精神障害などの原因となりうることがわかっています。

視交叉上核という鼻の付け根の奥の方にある部位が、体内時計を制御しています。

この部分が認識している時間と実世界の時計が一致しないと、いわゆる時差ボケになってしまいます。

時差ボケをラット(大きなネズミ)で再現するには

マウスやラット(大きなネズミ)は、光をつけて12時間、暗闇で12時間というサイクルで実験室で飼育されています。

今回の研究では、ラットにおいて時差ボケを再現するため、このサイクルを突然6時間前倒しにするという刺激を与えることにしました。

人間でいうと、早朝(午前3時)を突然始業時間(午前9時)にさせられるようなもので、結構辛いですね。。。

日本からアメリカなど東に動くときのほうが、逆にインド・ヨーロッパ方面など西に動くときよりも、時差ボケは辛くなることが一般的です。

これは、東に動くと体内時計を早めなくてはならない (西に動くときには遅くする ) ためです。

夜ふかしするのは簡単ですが、早めに寝ることはむずかしいですよね?

この感覚と同じように、体内時計は遅めることよりも、早めることが難しいことがわかっています。

時差ボケのラットに、朝にチョコレートを与えると時差ボケが軽減される

このような時差ボケにラットが順応するにはおおよそ7日かかるようです。一方、ラットでの朝に当たる活動が始まる時間にチョコレートを与えると、この時差ボケを解消するのに4日しかかからないことがわかりました。

この結果は、朝にチョコレートを食べたことで時差ボケを解消しやすくなっていることを示していると考えられます。

逆に、お昼にチョコレートを与えると時差ボケを解消できない

一方で、同様のチョコレートを昼に当たる時間に与えると時差ボケは7日経っても解消されず、チョコレートが与えないときよりも時差ボケがひどくなっていることがわかりました。

このことは、チョコレートを与える時間も時差ボケ解消に重要であることを示しています。

チョコレートに含まれるそれぞれの成分では時差ボケ解消には不足

さらに研究者たちは、チョコレートに含まれるどの成分が時差ボケ解消に重要なのかを調べてみました。

砂糖、カカオパウダー、カカオ香料などに分けて与えても、時差ボケ解消効果は観察されませんでした。

そのため、チョコレートの成分が複合的に時差ボケ防止に関わっている可能性が考えられます。

私達の時差ボケをチョコレートで解消できる?

最後に、私達の時差ボケ防止に、チョコレートを利用できるか考えてみます。

今回、ラットには1回 5g のチョコレートを与えています。オス・メスでラットの体重は異なりますが、おおよそ 300g 程度になります。

なので、チョコレートは体重の 1/60 ほど与えていることになります。

日本人の男性の平均体重はおおよそ 60kg ですので、1kgほどチョコレートをたべて今回と同じ効果がみられるかも?、という計算になります。

実際にはもうすこし少なくとも効果があるのかもしれないですが、朝から100gのチョコレートでも結構きついので、現実的ではなさそうですね。。。

時差ボケを解消したいときに、チョコレートを朝以外に食べることは避けてもいいのかもしれません。ただ、1kgなどという量は食べられない気がするので、食べても大丈夫だとはおもいますが。

専門家向きまとめ

体内時計のずれにより、代謝性疾患やがん、気分障害などが生じうる
体内時計のずれは、外界の時間と、視交叉上核(SCN)が司る体内時計のずれを指す

時差ボケを誘発するため、明暗サイクルを突然6時間早める刺激にラットを暴露
暗サイクルの開始時(ラットの朝)にチョコレートを5g与えると、順応するまでに4日(コントールで7日)
逆に、もともとの暗サイクルの開始時にチョコレートを与えると順応できない

チョコレートの成分(ココアパウダー、砂糖、ココア香料)などでは順応効果なし (では何が効いている?)

SCNの細胞の活動パターンが、時差刺激後でも朝チョコにより時差刺激なしと同様パターンに (データ怪しい??)
血糖やTGなどの日内変動も、時差刺激後でも時差刺激なしと同様のパターンに。

朝チョコにより、体重増加が90%が抑えられる。活動開始後の体温が0.5度ほど上昇した影響か?

参考文献

Chocolate for breakfast prevents circadian desynchrony in experimental models of jet-lag and shift-work
Night-workers, transcontinental travelers and individuals that regularly shift their sleep timing, suffer from circadian desynchrony and are at risk to develop ...

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